「銀行はこう使え!」-メガバンク元営業担当が本気のアドバイス

第1回:世にも奇妙な銀行員の実態

  • 2020年9月9日(水)

 銀行とどう付き合うか―。これは、観光産業だけでなく多くの企業経営者が頭を悩ます課題ではないでしょうか。某メガバンクで新卒から6年法人営業に従事して現在は旅行業界に携わる筆者が、年商1億に満たない会社から東証一部上場の企業まで延べ100社以上を担当してきた経験から、5回に渡って皆様の「知りたい」にお答えします。

はじめに

 第1回の原稿を書くにあたり、「銀行との付き合い方」について旅行会社側の目線で色々と考えたのですが、後述する通り銀行には属人的な側面が色濃く残っていますので、まずは銀行の担当者を上手に扱うことが重要であり、そのためには「銀行員」というものを知っていただくのが一番という結論に至りました。銀行員とは不思議な生き物で、奇妙な世界で生きているのです。

 私自身はその銀行をつい最近辞めており、当時は想像し得なかった状況に我ながらとんでもないタイミングで転機を迎えたものと思いますが、銀行員時代に得た経験や私見が、旅行業界に携わる皆さまの銀行取引の一助となれば大変嬉しく思います。

「印鑑押すだけ人間」が育つ縦割り組織

 まず銀行は、イメージ通りかもしれませんが完全な縦割り組織です。本部は特にやるべき機能が明確ですが、支店の中も似たようなもので、総じて社員同士の「隙間」の業務は対応力が下がりがちです。また、大量採用で多様な人材は集まりますが、営業現場は未だガチガチの上下関係と根性論に溢れていて何かを決めるにも上司や決裁権限者の判断が必要ですし、特に若手担当者は営業の現場で判断することができません。

 これをこじらせてしまうと、管理職の立場になっても常に意思決定者の判断を仰ぐ銀行員となってしまい、途端に「印鑑押すだけ人間」と成り果てます。銀行の風土なのかもしれませんがこれが案外銀行内には多く、私も在籍時にいかに「決断力・判断力」の無い銀行員が多いかということをよく感じたものです。

 もちろん、基本的にはサラリーマンの集まりですから大きな事故は起こしたくないですし、リスクを避けたくなるのも当然です。しかし、熾烈な出世競争を勝ち抜いて本当に出世する銀行員は、やはり的確にリスクを分析し決断する力が周りに比べて優れているのだろうと感じます。

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